こんにちは、れもん丸です。
固定費を抑える15の方法、第13回は「所有物を減らす」です。
「物を減らすこと」と「資産形成」は、一見すると関係が薄そうに思えます。しかし実際には、モノが減ると資産形成は明確に加速します。
理由は大きく3つあります。順に見ていきましょう。
📌 この記事でわかること
- 探し物に費やす時間は年間150時間(約6日分)——モノを減らすのが根本解決である理由
- モノが減ると「90点未満は買わない」という基準が自然にできる仕組み
- 「好立地の狭い部屋」という選択肢が生まれ、家賃だけで年間18万円の差
- トランクルームが不要になれば月5,000〜15,000円が上乗せで浮く
- モチベーションが湧かないときの始め方と、4ステップの実践手順
- 判断に迷うものは「保留ボックス」に入れて半年後に開ける
目次
- 理由①:探し物の時間が減る
- 理由②:買い物の基準が上がる
- 理由③:住居の選択肢が広がる
- モチベーションが湧かないときの始め方
- 実践の4ステップ
- 手放し方も選べる
- まとめ:モノを減らすことは、選択肢を増やすこと
- FAQ / よくある質問
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1. 理由①:探し物の時間が減る
意外と見落とされているのが、探し物に費やしている時間です。
ベストセラー『気がつくと机がぐちゃぐちゃになっているあなたへ』の著者リズ・ダベンポートは、平均的なビジネスパーソンは探し物で年間150時間も浪費していると指摘しています。大手文具メーカーのコクヨの調査でも、書類探しだけで年間80時間を費やしているという結果が出ています。
年間150時間ということは、毎日30分以上を探し物に使っている計算です。
| 期間 | 探し物に使う時間 |
|---|---|
| 1日 | 約25分 |
| 1ヶ月 | 約12.5時間 |
| 1年 | 150時間(約6日分) |
| 10年 | 1,500時間(約62日分) |
この時間を副業・勉強・休息・家族との時間に使えたら——と考えると、無視できない損失です。
そして最初に手を付けるべきは、徹底的にモノを減らすことです。モノが少なければ、そもそも探す手間が発生しません。収納テクニックを学ぶより、絶対量を減らす方が根本的な解決になります。
2. 理由②:買い物の基準が上がる
モノを減らしていくと、面白い変化が起きます。
「90点未満のものは買いたくない」という基準ができるのです。
| 変化 | 内容 |
|---|---|
| 一つひとつが目立つ | モノが少ないと、微妙なものが浮いて見える |
| 手放すコストを知る | 捨てる労力を体験すると、迎え入れる判断が慎重になる |
| 空間の価値を実感する | 「何もない」ことの快適さが基準になる |
| 定位置を用意する必要 | 「これはどこに置く?」を先に考えるようになる |
断捨離を経験すると、「捨てるのは大変だった」という記憶が残ります。これが次の購入判断でブレーキになるのです。
結果として、衝動買いが自然に減ります。 前回⑫で紹介した「2週間ルール」と組み合わせると、効果はさらに大きくなります。
3. 理由③:住居の選択肢が広がる
これが最も金銭的インパクトの大きい効果です。
モノが少なければ、狭い部屋でも快適に暮らせます。 そして狭い部屋は、当然ながら家賃が安い。
さらに重要なのは、「好立地の狭い部屋」という選択肢が現実的になることです。
| 選択肢 | モノが多い場合 | モノが少ない場合 |
|---|---|---|
| 郊外の広い部屋 | ほぼ必然 | 選べる |
| 好立地の狭い部屋 | 現実的でない | 選べる |
| 収納の多い物件 | 必須条件になる | 気にしなくていい |
| トランクルーム | 必要になることも | 不要 |
好立地に住めれば、通勤時間・交通費・タクシー代・時間コストがすべて下がります。「家賃は上がるが総コストは下がる」というケースも珍しくありません。
家賃シミュレーション
| ケース | 家賃 | 年間 |
|---|---|---|
| モノが多く、広い部屋が必要 | 80,000円 | 960,000円 |
| モノが少なく、コンパクトな部屋 | 65,000円 | 780,000円 |
| 差額 | 15,000円 | 180,000円 |
年間18万円。 固定費削減の中で家賃は最大の項目ですから、ここに手を付けられる状態を作る価値は非常に大きいです。
さらにトランクルームを借りている場合は、月5,000〜15,000円が上乗せで浮きます。
4. モチベーションが湧かないときの始め方
「頭では分かっているけど、捨てられない」——これは自然な感覚です。そんなときは、まず捨てる気持ちを高めるところから始めてみてください。
① ミニマリスト系の本を読む
断捨離・ミニマリズム関連の書籍は数多く出ています。図書館で借りれば無料です。読んでいるうちに「自分もやってみよう」という気持ちが自然と湧いてきます。
② YouTubeでミニマリストの部屋を見る
視覚的なインパクトは強力です。実際にモノが少ない部屋を見ると、「こんなに少なくても暮らせるのか」という発見があります。作業風景を流しながら片付けると、勢いがつきます。
③ 一人暮らしなら自由度は抜群
一人暮らしの断捨離は、圧倒的にやりやすいです。
| 一人暮らしの利点 |
|---|
| 誰の許可も要らない |
| 「これ捨てていい?」という確認が不要 |
| 家族の思い出の品で揉めることがない |
| 自分の判断だけで完結する |
家族と暮らしていると、他人の所有物には手を出せません。一人暮らしの期間は、断捨離の絶好のチャンスです。
5. 実践の4ステップ
| ステップ | 対象 | 判断の基準 |
|---|---|---|
| ① 明らかなゴミ | 壊れたもの・期限切れ・空き箱・紙袋・チラシ | 考えずに手が動く。勢いがつく |
| ② 1年使っていないもの | 季節ものを含むすべて | 1年使っていないなら、この先も使わない |
| ③ 重複しているもの | ペン・充電ケーブル・タオル・調理器具・バッグ | たいてい必要数を超えている |
| ④ 「いつか使うかも」 | 判断に迷うもの全般 | 最難関。急がなくてよい |
ステップ④が最も難しいところです。ここは急がなくて構いません。判断に迷うものは「保留ボックス」に入れて、半年後に開けてみる方法が有効です。半年間開けなかったなら、それが答えです。
6. 手放し方も選べる
捨てるだけが選択肢ではありません。
| 方法 | 向いているもの |
|---|---|
| フリマアプリ | 状態の良いブランド品・家電・書籍 |
| 買取業者 | まとめて手放したいとき(時間の節約) |
| 譲る・寄付 | 使えるが売値がつかないもの |
| 処分 | 上記に該当しないもの |
ただし前提として、「売れるかも」と考えて手元に置き続けるのは本末転倒です。フリマ出品に何時間もかけて数百円になるくらいなら、思い切って手放した方が得るものは大きいでしょう。
7. まとめ:モノを減らすことは、選択肢を増やすこと
| 効果 | 内容 |
|---|---|
| 時間 | 探し物の年間150時間が削減できる |
| 買い物 | 「90点未満は買わない」基準ができ、衝動買いが減る |
| 住居 | 好立地の狭い部屋という選択肢が生まれる(年18万円規模) |
| 収納コスト | トランクルーム等が不要に |
| 始め方 | 本・YouTubeでモチベーションを高める |
| 環境 | 一人暮らしなら自由度は抜群 |
モノを減らすことは、単なる「片付け」ではありません。時間・お金・住む場所の選択肢を取り戻す行為です。
まずは今日、明らかなゴミを1袋分だけ捨ててみてください。その1袋が、思っているよりずっと大きな変化の入り口になります。
※本記事の金額は目安です。家賃相場や適切な住まいの広さは、地域・ライフスタイルによって異なります。
FAQ / よくある質問
Q. 断捨離と収納の工夫、どちらを先にやるべきですか?
まず絶対量を減らすほうが根本的な解決になります。収納テクニックを学んでも、モノが多ければ探す手間はなくなりません。モノが少なければ、そもそも探す必要が発生しない状態になります。
Q. 捨てるかどうか迷うものはどうすればいいですか?
「保留ボックス」に入れて、半年後に開けてみてください。半年間一度も開けなかったなら、それが答えです。無理にその場で判断しようとすると疲れて続かなくなるので、迷うものは先送りして構いません。
Q. フリマアプリで売るべきですか?
状態の良いブランド品・家電・書籍なら選択肢になりますが、「売れるかも」と考えて手元に置き続けるのは本末転倒です。出品に何時間もかけて数百円になるくらいなら、買取業者にまとめて出すか、思い切って処分するほうが時間の面で得るものは大きくなります。
Q. 家族がいると断捨離は難しいですか?
他人の所有物には手を出せないため、一人暮らしより難易度は上がります。まずは自分の持ち物だけを対象にするのが現実的です。逆に言えば、一人暮らしの期間は誰の許可も要らず判断が完結するため、断捨離の絶好のチャンスといえます。


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