こんにちは、れもん丸です。
固定費を抑える15の方法、第4回は「電気の契約アンペア数の見直し」です。
意外と知られていませんが、電気の基本料金は契約アンペア数によって決まります。使用量に関係なく、毎月自動的に引き落とされている部分です。
つまり、必要以上に大きなアンペアで契約していると、使ってもいない容量にお金を払い続けていることになります。手続きは多くの場合オンラインで完結し、費用もかかりません。
📌 この記事でわかること
- 基本料金は10Aごとに月311.75円・年約3,741円の差がある(東京電力の例)
- 40A→20Aに下げれば年約7,482円、10年で約7.5万円の節約
- アンペアを下げても電力量料金の単価は変わらない
- 世帯別の目安と、必要アンペアの計算方法(W÷V)
- 最大の注意点=原則1年間は再変更できないというルール
- 現在の契約アンペアの確認方法と、基本料金0円プランという選択肢
目次
- 契約アンペア別の基本料金(東京電力の例)
- 節約額シミュレーション
- 自分に必要なアンペア数の目安
- 主な家電のアンペア目安
- 見直す前に知っておくべき5つの注意点
- 現在の契約アンペアを確認する方法
- あわせて検討したい:基本料金0円プラン
- まとめ:確認 → 計算 → 慎重に判断
- FAQ / よくある質問
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1. 契約アンペア別の基本料金(東京電力の例)
まず、どれくらい差があるのかを見てみましょう。
東京電力EP「従量電灯B」「スタンダードS」の2026年5月時点の基本料金は以下の通りです(税込)。
| 契約アンペア | 月額基本料金 | 年額 |
|---|---|---|
| 10A | 311.75円 | 約3,741円 |
| 15A | 467.63円 | 約5,612円 |
| 20A | 623.50円 | 約7,482円 |
| 30A | 935.25円 | 約11,223円 |
| 40A | 1,247.00円 | 約14,964円 |
| 50A | 1,558.75円 | 約18,705円 |
| 60A | 1,870.50円 | 約22,446円 |
10Aごとに月311.75円、年間約3,741円の差があります。
なお、電力量料金(使った分の単価)はアンペアを変えても変わりません。下げても電気代の単価が上がることはないので、そこは安心してください。
2. 節約額シミュレーション
「10A下げる」だけで、どれくらい変わるかを整理します。
| 変更内容 | 月の節約額 | 年間の節約額 | 10年間 |
|---|---|---|---|
| 40A → 30A | 311.75円 | 約3,741円 | 約3.7万円 |
| 30A → 20A | 311.75円 | 約3,741円 | 約3.7万円 |
| 40A → 20A | 623.50円 | 約7,482円 | 約7.5万円 |
| 50A → 30A | 623.50円 | 約7,482円 | 約7.5万円 |
| 60A → 40A | 623.50円 | 約7,482円 | 約7.5万円 |
一度手続きするだけで、その後は毎年自動的に効き続けます。 我慢もストレスもゼロで、生活の質は一切変わりません(適正なアンペアを選べていれば、の話ですが)。
3. 自分に必要なアンペア数の目安
| 世帯 | 目安のアンペア |
|---|---|
| 一人暮らし(Wi-Fi・冷蔵庫・エアコン1台程度) | 20〜30A |
| 二人暮らし | 30A |
| 3〜4人家族 | 40A |
| 家族世帯+家電が多い・オール電化 | 50〜60A |
一人暮らしなら、20アンペア程度でも問題なく暮らせるケースが多いです。「入居時のまま30Aや40Aだった」という方は、見直す価値が十分にあります。
必要アンペアの計算方法
アンペアは消費電力から計算できます。
アンペア数(A)= 消費電力(W)÷ 電圧(V)
例)ドライヤー 800W の場合
800W ÷ 100V = 8A
日本の家庭用電圧は100Vなので、上の式で必要な容量を見積もれます。
4. 主な家電のアンペア目安
100V・参考値です。
| 家電 | 目安のアンペア |
|---|---|
| エアコン(冷房・立ち上がり時) | 約6〜20A |
| 電子レンジ | 約15A |
| 炊飯器(炊飯時) | 約13A |
| ドライヤー | 約12A |
| 電気ケトル | 約10〜12A |
| 掃除機 | 約10A |
| 洗濯機 | 約3A |
| 冷蔵庫 | 約2.5A |
| テレビ | 約2A |
| 照明(LED) | 約1A |
重要なのは「同時に使う最大値」です。 一人暮らしでも、冬にエアコン+電子レンジ+ドライヤーを同時に使えば30Aを超えることがあります。
判断の基準は「1年で最も電気を使う瞬間」——夏や冬の夕食時をイメージして考えてください。
5. 見直す前に知っておくべき5つの注意点
ここは非常に大切なので、必ず確認してから手続きしてください。
① 原則、1年間は再変更できない
これが最大の注意点です。東京電力の案内では、電気の契約は年間契約が基本であり、契約開始後1年間は変更できないとされています。1年間で最もたくさん電気を使うときに合わせたアンペア数で契約するよう案内されています。
つまり「下げてみてダメならすぐ戻す」が、必ずしもできるとは限らないということです。もちろん、ブレーカーが頻繁に落ちて生活に支障が出るようなら本末転倒ですので、その場合は電力会社に相談してください。ただ、下げる前に「1年で最も使う瞬間」を慎重に見積もっておくことが、後悔しないための前提になります。
② アンペア制がない地域がある
契約アンペアによる基本料金の仕組みは、すべての地域にあるわけではありません。関西・中国・四国・沖縄エリアなどでは「最低料金制」が採用されており、アンペアによる基本料金の区分がない場合があります。まずは検針票(またはWeb検針票)を確認し、契約アンペアの記載があるかどうかを見てみてください。
③ 集合住宅では建物側の制約がある場合も
集合住宅では、契約容量の変更(特に増量)に建物管理者(大家さん・管理会社・管理組合)の許可が必要な場合があります。減らす方向なら基本的に問題ありませんが、後で戻したくなったときに制約が出る可能性は頭に入れておきましょう。
④ オール電化・IH・エアコン複数台は下げにくい
IHクッキングヒーター、電気温水器、エアコン複数台といった大電力家電がある家庭は、安易に下げるとブレーカーが落ちます。この場合はアンペアではなく、料金プランそのものの見直しを検討する方が現実的です。
⑤ 手続き自体は無料・オンラインで完結
通常、契約アンペアの変更に費用はかかりません(アンペアブレーカーが未設置など、電気工事が必要な場合を除く)。手続きは電力会社のWebサイトから24時間可能です。スマートメーターが設置されている場合は原則として立ち合いも不要で、基本料金は変更日から日割りで精算されます。
6. 現在の契約アンペアを確認する方法
見直しの第一歩は、現状の確認です。
| 確認方法 | 内容 |
|---|---|
| 分電盤(ブレーカー) | アンペアブレーカーの色や数字で確認できる(未設置の場合もあり) |
| 検針票 | 「電気ご使用量のお知らせ」に契約アンペアの記載あり |
| Web検針票・アプリ | 電力会社のマイページで確認可能 |
「そもそも自分が何アンペアで契約しているか知らない」という方がほとんどです。まずはここを確認するだけでも、大きな一歩になります。
7. あわせて検討したい:基本料金0円プラン
アンペアの見直しと同時に、電力会社そのものの見直しも検討する価値があります。
新電力の中には、基本料金が0円で電力量料金のみのプランを提供している会社もあります。この場合、契約アンペアによる基本料金の負担自体がなくなります。
ただし、燃料費調整額に上限がない・市場連動型で価格変動リスクがあるなど、プランごとの条件は大きく異なります。契約前に約款をよく確認してください。
8. まとめ:確認 → 計算 → 慎重に判断
| ステップ | 内容 |
|---|---|
| ① 確認 | 検針票・分電盤で現在の契約アンペアを確認 |
| ② 計算 | 1年で最も電気を使う瞬間の同時使用量を見積もる |
| ③ 判断 | 余裕があれば10A下げる(年約3,700円の節約) |
| ④ 手続き | Webから無料で申し込み(原則1年は再変更不可) |
| ⑤ 併用検討 | 電力会社・プランそのものの見直しも |
契約アンペアの見直しは、一度の手続きで毎年3,700〜7,500円が浮く、コスパの高い固定費削減です。生活の質は何ひとつ変わりません。
ただし「1年間は原則変更できない」というルールがあるため、下げる前の見積もりだけは慎重に。ブレーカーが頻繁に落ちてストレスになるようでは本末転倒です。
まずは検針票を開いて、自分が何アンペアで契約しているかを確認するところから始めてみてください。
※本記事の料金は東京電力EP「従量電灯B/スタンダードS」の2026年5月時点の単価(税込)です。電力会社・エリア・プランによって基本料金の体系は異なります。手続きのルールも各社で異なるため、必ずご契約中の電力会社の公式情報をご確認ください。
FAQ / よくある質問
Q. アンペアを下げると電気代の単価が上がりませんか?
上がりません。電力量料金(使った分の単価)は契約アンペアによって変わらず、下げても影響はありません。変わるのは基本料金だけなので、適正なアンペアであれば下げるだけ得になります。
Q. どのくらいのアンペアまで下げられますか?
判断基準は「1年で最も電気を使う瞬間の同時使用量」です。一人暮らしなら20〜30A、二人暮らしは30A、3〜4人家族は40Aが目安。夏や冬の夕食時にエアコン・電子レンジ・ドライヤーなどを同時に使う場面を想定して計算してください。
Q. 下げてブレーカーが落ちるようになったら戻せますか?
原則として契約開始後1年間は変更できないルールがあるため、すぐに戻せるとは限りません。ただし生活に支障が出る場合は電力会社に相談してください。だからこそ、下げる前の見積もりを慎重に行うことが重要です。
Q. 契約アンペアの記載が検針票にありません。なぜ?
関西・中国・四国・沖縄エリアなどでは「最低料金制」が採用されており、アンペアによる基本料金の区分がない場合があります。この場合はアンペアの見直しではなく、電力会社やプランそのものの比較検討が有効です。


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