※対象期間:2026年4月(4月1日〜4月30日)
2026年4月の総括
2026年4月は、日本株式市場にとって歴史的な月となりました。日経平均株価が月中に初めて6万円の大台を突破し、27日には終値ベースでも6万円台が達成されました。一方で、中東・イランをめぐるホルムズ海峡危機が長期化し、原油価格は一時111ドルを超えるなど、エネルギーコスト上昇が家計・企業の重しとなっています。日銀・FRBともに政策金利を据え置いたものの、先行きへの不透明感は拭えず、喜びと不安が入り混じった月となりました。
①日経平均株価が史上初の6万円台に到達
2026年4月23日、東京株式市場で日経平均株価が取引時間中として史上初めて6万円の大台を突破しました。その後いったん反落したものの、4月27日(月曜)の終値は60,537円36銭となり、終値ベースでも初めて6万円台を達成。1949年の算出開始から77年で節目を迎えた形です。AI・半導体関連株への国内外の資金流入に加え、堅調な企業業績と円安による輸出企業の収益押し上げ効果が背景にあります。市場関係者からは「6万円は通過点」との声も出ており、7万円を視野に入れた強気論も広がっています。
📎 参考:日経平均株価一時6万円超えも、前日比445円安 なぜ、日本株は大きく変動する?(野村證券)
②日銀、政策金利0.75%を3会合連続で据え置き
日本銀行は4月27〜28日の金融政策決定会合で、無担保コール翌日物金利の誘導目標(0.75%)の据え置きを3会合連続で決定しました。植田総裁は、中東情勢の長期化が原油価格上昇を通じて日本経済・物価に与える影響を引き続き見極める必要があるとして、追加利上げの判断を6月会合以降に持ち越す姿勢を示しました。同時に公表された「経済・物価情勢の展望(展望レポート)」では、2026年度の消費者物価上昇率見通しが2.8%に引き上げられており、原油高が中長期のインフレリスクとして意識されています。
📎 参考:日本銀行の4月金融政策決定会合と植田総裁会見(Bloomberg)
③中東・イランのホルムズ海峡危機が世界経済を直撃
2月末に始まったホルムズ海峡封鎖は4月末時点で2か月超に及び、世界のエネルギー流通に深刻な混乱をもたらしています。日本の石油輸入の約9割は中東経由であり、構造的な脆弱性が改めて浮き彫りになりました。米国とイランの緊張は依然として高水準で、一時停戦が断続的に繰り返されているものの恒久的な和平には程遠い状況です。国際機関の試算では、ホルムズ海峡封鎖が続いた場合、日本の実質GDPに約0.5%の押し下げ圧力が生じるとされており、企業のエネルギーコスト増加や物流混乱が今後顕在化する可能性があります。
📎 参考:ホルムズ海峡危機:情勢と実務リスク(2026年4月28日更新)
④WTI原油が一時111ドル超え、エネルギーコスト高騰
ホルムズ海峡を通じた原油供給の不安定化を背景に、WTI原油先物は4月中に一時111ドルを突破し、4年ぶりの高値水準を記録しました。月初は102ドル台でしたが、中東情勢の悪化局面では急騰し、月末にかけても100ドルを大きく上回る水準で推移しました。ガソリン・光熱費など家計のエネルギー負担が膨らむとともに、物流コスト増加を通じて幅広い物価への波及も懸念されています。日本政府は補助金措置の延長・拡充を検討しているものの、財政への負担も増大しており、対応策の難しさが増しています。
📎 参考:原油価格、高止まり WTIは102ドル イラン戦争終結見通しを静観(IG証券)
⑤ドル/円が160円台に突入、円安局面が継続
4月のドル/円相場は月初の158円台から、月末にかけて160円台に上昇(円安方向)しました。日銀が利上げを見送る一方、米FRBも金利を据え置いたため日米金利差は縮小せず、円安圧力が続いています。中東情勢の緊迫化に伴うリスク回避の動きで一時ドル高が加速した場面もあり、4月30日には160円46銭前後まで上昇する場面がありました。輸出企業の業績には追い風となる一方、輸入物価の上昇を通じた家計への打撃が懸念されており、円安のメリット・デメリットが改めて問われる局面となっています。
📎 参考:FX/為替「ドル/円今日の予想」外為どっとコム トゥデイ 2026年4月30日号
⑥米FRBも3会合連続で政策金利を据え置き
米連邦公開市場委員会(FOMC)は4月28〜29日の定例会合で、FFレート(4.25〜4.50%)の据え置きを3会合連続で決定しました。中東情勢の不確実性を背景に、タカ派・ハト派の委員間で見解の相違が鮮明になった会合でもあり、12名中3名が据え置きに反対して利下げ支持を示しました。パウエル議長は任期終了後も理事として留まる意向を表明。市場の一部では「利下げは2027年にずれ込む」との見方も広がっており、高金利環境が予想より長引くリスクが意識されるようになっています。
📎 参考:FOMCは金利据え置きも亀裂深まる、パウエル氏は理事続投に意欲(Bloomberg)
⑦S&P500が月間10%高・5年5カ月ぶりの大幅上昇
米国株式市場では、S&P500が4月の月間上昇率10%と5年5カ月ぶりの大幅上昇を記録しました。中東での停戦期待が断続的に浮上したことに加え、AI・半導体関連企業の好決算が相次ぎ、投資家心理を大きく改善させました。一方でゴールドマン・サックスなどは「短期的な下落シグナルも点灯しており、押し目買いの好機を慎重に探るべき」と指摘しており、過熱感への警戒も出始めています。NYダウも月間で大幅に上昇し、4月後半には5万ドルの大台を視野に入れる場面もありました。
📎 参考:S&P500、5年5カ月ぶり月間上昇率 戦渦の上げ相場が示す強さと不安(日本経済新聞)
⑧2026年春闘の賃上げ率5.08%が確定、実質賃金プラス転換へ
2026年の春季労使交渉(春闘)の賃上げ率が5.08%(うちベースアップ1.67%)で確定したことが明らかになりました。3年連続で5%台を維持し、名目賃金の伸びは着実に続いています。一方で物価上昇率は依然として2〜3%台で推移しているため、実質賃金がプラス圏を安定的に維持できるかが課題です。内閣府は「賃金と物価の好循環の萌芽は見られるものの、エネルギー・食料品の値上がりが家計の実質購買力を圧迫するリスクがある」として引き続き動向を注視しています。
📎 参考:26年1〜3月期GDP、年率1.48%へ上方修正 26年春季賃上げ率5.15%へ上振れ(日本経済研究センター)
⑨4月の食品値上げ2,798品目、家計への打撃が続く
2026年4月は飲食料品を中心に2,798品目の値上げが実施されました。3月(684品目)と比べ約4倍の品目数となり、調味料・加工食品・酒類飲料・原材料などが中心です。1品目あたりの平均値上げ率は約14%に上るとされており、春は家計負担が特に重くなるシーズンとなっています。賃上げが続いているものの、エネルギーと食料品の物価高が重なることで実質的な生活水準の改善を実感しにくい状況が続いており、節約意識の高まりが小売・外食業界の客足動向にも影響を与えています。
📎 参考:【2026年4月版】実質値上がり商品と、なぜインフレが起きているのかを易しく解説(@next)
⑩AI・半導体株が日本株上昇を牽引、指数の偏りに注意
4月の日経平均上昇の主役は、AIおよび半導体関連の大型銘柄でした。国内外でAI投資需要が旺盛なことを背景に、半導体製造装置や関連素材の好決算が相次ぎ、これらの銘柄が日経平均への寄与度が高いため指数を大きく押し上げました。一方でSBI証券などは「TOPIXや中小型株は指数ほど上昇していない」と指摘しており、全面高とは言い難い市場構造に警鐘を鳴らしています。インデックス投資を行っている方にとっては追い風の月でしたが、構成銘柄の偏りをあらためて意識しておく必要がありそうです。
📎 参考:日経平均6万円でも全面高じゃない? 置いていかれた指数に注目(SBI証券)
月間マーケットサマリー(2026年4月)
| 指標 | 月初 | 月末 | 増減 |
|---|---|---|---|
| 日経平均株価 | 約57,400円 | 約60,537円 | +約3,100円 |
| TOPIX | 約3,475 | 約3,747 | +約272 |
| ドル/円 | 158円台 | 160円台 | 円安方向 |
| 原油(WTI) | $102 | $107 | +$5(一時$111超) |
| NYダウ | 45,000ドル台 | 50,100ドル台 | +約5,000ドル |
| S&P500 | 6,450 | 7,150 | +約700(月間+10%) |
| 日銀政策金利 | 0.75% | 0.75% | 変更なし |
| FFレート(米国) | 4.25〜4.50% | 4.25〜4.50% | 変更なし |
※市場データは各種報道・公開情報をもとに作成。数値は目安であり、正確な値は各金融情報サイトでご確認ください。
免責事項
本記事は情報提供を目的としたものであり、投資・運用を推奨するものではありません。投資に関する最終的な判断はご自身でお願いいたします。
れもん丸の感想
こんにちは、れもん丸です。
4月は日経平均が6万円を超えるというビッグニュースがあって、正直「え、本当に?」って二度見しました(笑)。2024年に4万円台に乗ったと思ったら、あっという間にここまで来てしまうんですね〜。投資を始めてよかったな、という気分になる一方で、「こんなに上がって大丈夫?」という不安もあって、なんとも落ち着かない感じです。
それにしても中東情勢は心配ですね。ホルムズ海峡の問題は、ガソリンや光熱費に直撃してくるんで、資産形成の数字が上がっていても生活実感がついてこない、まさにやらかしサラリーマンにとってのジレンマです(笑)。食品値上げも2,798品目ってもう数えるのが面倒になってきますが、スーパーのレシートを見るたびに現実を突きつけられますよね。
賃上げは着実に続いているし、実質賃金もプラスになりそうということで、その点は素直によかったと思っています。ただ僕みたいな中小企業サラリーマンへの恩恵はまだまだ限定的な感じもするので、引き続き淡々と積立を続けつつ、節約も手を抜かずにやっていきたいな〜と思うこの頃です。一喜一憂せず、コツコツいきましょう!
参考になればうれしいです。またお会いしましょう!


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