月額わずか290円から使えると聞いて「安すぎて怪しい…」と思った方も多いのではないでしょうか。今回は格安SIM業界で長年の実績を持つ日本通信SIMについて、最新のプラン情報からメリット・デメリットまで、まるっと解説します。
日本通信SIMとは?
日本通信は格安SIM業界では老舗の存在で、2008年頃からドコモ回線を使ったMVNOサービスを展開しています。
注目すべきは2026年5月に「ネオキャリア」への進化を目指している点です。従来MVNOはMNOから音声通話網や電話番号の管理を借りていましたが、ネオキャリア化によって音声通話・SMS・データ通信のすべてを自社ネットワークで管理・運用できるようになります。2025年6月には総務省から正式に携帯電話番号の割り当ても受けました。
現時点では一般ユーザーへの直接的なメリットはまだ見えづらい部分もありますが、将来的には海外ローミングの提供・マルチキャリア対応・さらなる低価格化などが期待できます。
プラン一覧
合理的シンプル290プラン(主力プラン)
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 月額料金 | 290円 |
| データ容量 | 1GB(超過分は1GBあたり220円で上限まで追加可能) |
| 音声通話 | 可(30秒あたり11円) |
データ追加時の料金目安
| 使用量 | 月額合計 |
|---|---|
| 1GBまで | 290円 |
| 2GB | 510円 |
| 3GB | 730円 |
通話料は大手キャリアの30秒22円に対して半額の11円。通話定額オプションも充実しています。
通話定額オプション
| オプション | 月額 |
|---|---|
| 5分かけ放題 | 390円 |
| 月70分間無料 | 390円 |
| 完全かけ放題 | 1,600円 |
5分かけ放題または70分無料オプションを追加しても月額680円というコストパフォーマンスは圧倒的です。
合理的みんなのプラン
| 月額 | データ容量 | 通話オプション |
|---|---|---|
| 1,390円 | 20GB | 5分かけ放題 or 月70分無料を価格据え置きで付帯 |
合理的50GBプラン
| 月額 | データ容量 | 通話オプション |
|---|---|---|
| 2,178円 | 50GB | 5分かけ放題 or 月70分無料を価格据え置きで付帯 |
ネットだけプラン(2025年4月〜)
データ通信専用のプランです。音声通話は使えません。
| データ容量 | 月額 |
|---|---|
| 20GB | 1,200円(使用量1GB以下の月は119円) |
| 40GB・60GB | 別途選択可 |
タブレットやサブ端末など通話を使わない端末に最適です。
⚠️ ネットだけプランの注意点
・LINE通話は使えますが音声通話は不可
・契約は日本通信SIMアプリ経由のみ
・マイナンバーカードと対応スマホが契約に必須
・音声通話対応の合理的プランとの差額はわずか190円のため、音声通話の必要性も踏まえて検討を
日本通信SIMの5つのメリット
① 業界最安水準の料金
月290円〜という料金は他の主要格安SIM会社と比べても圧倒的な安さです。データ通信をあまり使わない方には最強のプランと言えます。
② 通話品質が高い(VoLTE / VoLTE HD+対応)
多くの格安SIM会社ではコスト削減のために「プレフィックス通話」という仕組みを使います。電話をかける際に特定の番号を頭につけ別の音声ネットワークを経由するため、音質が落ちることがあるのが難点です。
日本通信SIMは通話料が半額でありながら、大手キャリアと同じ高品質な通話方式(VoLTE / VoLTE HD+)に対応。専用アプリも不要なので操作も簡単です。通話メインの方やシニア世代の方にも特におすすめです。
③ 通話定額オプションが充実かつリーズナブル
5分かけ放題・70分無料・完全かけ放題の3段階で選べ、いずれも他社より安い水準です。
④ 縛りなし・解約金なし
最低利用期間も解約金もないため、「とりあえず試してみる」という使い方も気軽にできます。
⑤ 20GB・50GBプランは通話オプションが価格据え置きで付帯
合理的みんなのプランと合理的50GBプランは通話オプションが別途料金なしで選択できる太っ腹な設計です。
日本通信SIMの5つのデメリット・注意点
① 通信速度が不安定
格安SIM全般に言えることですが、昼の12時台・夕方などのゴールデンタイムは通信速度が遅くなる傾向があります。QRコード決済のアプリが立ち上がらないといったレビューも見られます。
一方、LINEのメッセージや地図アプリ程度なら問題ないことが多く、昼にスマホをあまり使わない・Wi-Fi環境が多い・外で動画やSNSをほぼ見ないという方には気にならないケースも多いようです。
速度が心配な方にはpovo2.0との併用がおすすめ
povo2.0はKDDIのプリペイドサービスで、通信が安定しているのが特長。基本料金0円から使え、必要なときに小額からギガを追加できます。
💡 iPhoneユーザーへの注意:iPhoneはAPN構成プロファイルを1端末に1つしかインストールできない仕様のため、日本通信SIMと他の格安SIMをデュアルSIMで使うと、切り替えのたびにプロファイルの削除・再インストールが必要になります。povo2.0はKDDIの大手キャリアサービスのためAPN構成プロファイルが不要で、iPhoneとの相性が良く併用しやすいです。
② ドコモ回線のみ
日本通信SIMはドコモ回線専用です。メイン回線もドコモ系の場合、ドコモに障害が起きると全滅するリスクがあります。サブ回線として契約する場合は、au系・ソフトバンク系・楽天モバイルなどドコモ以外の回線を選ぶことをおすすめします。
③ 実店舗がない
日本通信SIMはオンライン専用です。一部の対面契約対応店舗はありますが数は非常に限られており、基本的にはネットやアプリから自分で契約・設定できる方向けのサービスです。電話サポートには対応しています。
④ 初期の事務手数料が割高に感じる
契約事務手数料は3,300円。格安SIM各社では一般的な金額ですが、月290円という激安プランと比べると相対的に高く感じます。Amazonなどで販売されているスターターパックを利用すると初期費用を多少抑えられます(有効期限に注意)。
⑤ キャンペーンや特典が少ない
LINEMOや楽天モバイルのような申し込みポイント還元や端末セット割引といった派手なキャンペーンは基本的にありません。「とにかくシンプルに安く」というのが日本通信SIMのスタイルです。
こんな人におすすめ
- 毎月の固定費を少しでも下げたい方:業界最安水準で、乗り換えるだけで大幅節約できる可能性大
- 通話がメインのシニア世代の方:VoLTE対応で音質が良く、通話料も安い
- 仕事の通話用端末として使いたい方:電話中心なら速度問題も気になりにくく、コストを大幅削減できる
- データ通信をほとんど使わない方:1GB以下しか使わない月でも一定料金を払い続けているなら、乗り換えで節約できる
- とりあえずお試しで使ってみたい方:縛りなし・解約金なしなので気軽に試せる
まとめ
月290円という料金は本当に破格で、うまく活用できればスマホ代をかなり節約できます。一方で通信速度の不安定さ・ドコモ回線限定・実店舗なしといったデメリットも存在します。
スマホはすでに生活必需品。節約できても生活が不便になっては本末転倒なので、本記事で紹介したデメリットを理解した上で、自分の使い方に合っているかを判断してみてください。縛りも解約金もないので、まずは試してみるというアプローチも十分ありです。
⚠️ 免責事項
紹介している内容は執筆時点の情報です。料金・プラン内容は予告なく変更される場合があります。実際に契約される際は、最新の公式情報を必ずご確認の上、自己責任でお申し込みください。