三井住友カード&SBI証券のコンボにおいて「実質改悪? クレジットカード積立のポイント付与条件の改正」で投資信託積立によるポイント付与が改悪された旨紹介しました。
そして今回「Vポイントアッププログラム」が2024年5月1日より改定されるようなのでこちらを紹介します。
こちらも改悪!Vポイントアップ条件の変更で 2% が非現実的に
三井住友カード&SBI証券のコンボにおいて「実質改悪? クレジットカード積立のポイント付与条件の改正」で投資信託積立によるポイント付与が改悪された旨紹介しました。
そして今回「Vポイントアッププログラム」が2024年5月1日より改定されるようなのでこちらを紹介します。
「Vポイントを貯める」が更新されていました。
「Vポイントアッププログラム」は設定された条件を満たすと、特定の店でのクレジットカード使用時の還元ポイント率がアップするプログラムです。
三井住友カード&SBI証券のコンボの組み合わせで今までは次の条件とポイントアップ率でした。
ポイントアップ率 | 条件 |
0.5% | 当月の投資信託の買付が1回以上 |
0.5% | 当月の国内株式または米国株式の取引が1回以上 |
1.0% | 【三井住友カード・三井住友銀行仲介口座独自特典】 当月末のNISA口座における投資信託の保有資産評価額が50万円以上 |

- 当月の投資信託の買付が1回以上
投資信託の買付は下限が規定されていませんでしたので最低限の購入でも条件クリアでした - 当月の国内株式または米国株式の取引が1回以上
単元株に限定されていませんでしたのでミニ株も対象でした - 当月末のNISA口座における投資信託の保有資産評価額が50万円以上
こちらは昨年度は条件額がもう少し少なかったようです。旧NISAおよび旧積立NISAも対象で50万以上であれば対象でした
これが2024年5月1日から次のように変更されます。
ポイントアップ率 | 条件 |
1.0% | 当月のVポイント投資で合計10,000ポイント以上利用 |
0.5% | 【三井住友カード・三井住友銀行仲介口座独自特典】 当月末のNISA口座における投資信託の保有資産評価額が200万円以上 |
0.5% | 【三井住友カード・三井住友銀行仲介口座かつ、Olive会員さま独自特典】 当月末のNISA口座における投資信託の保有資産評価額が100万円以上 |

- 当月のVポイント投資で合計10,000ポイント以上利用
Vポイント投資の下限が設定され、かつ10,000ポイントと中々の下限設定に変更されました - 当月末のNISA口座における投資信託の保有資産評価額が50万円から200万円以上
投資信託の保有資産評価額が50万円から200万円以上に条件変更され、かつポイント還元率が 1.0%から0.5%に縮小されました - 当月末のNISA口座における投資信託の保有資産評価額が100万円以上
「Olive 口座を持っていること」が条件になりました
今までは2.0%のVポイントアップは現実的な条件でしたが、今回の改正で少なくともOlive口座およびカードを持たないと条件達成ができなくなります。
Oliveへ誘導したいんだな。というのがはっきりとわかりますね。
ただ救いとしては、Olive での買付に限るとはなっていないため、口座開設および一般カードの発行さえやっておけば条件はクリアできます。
保有資産額が100万円以上、200万円以上と2段階で条件額が増えてしまっていますが、これも継続積み立てていけば難しい条件ではありません。
この2つを達成して1.0%です。ここまでは問題は少ないでしょう。
問題なのは「当月のVポイント投資で合計10,000ポイント以上利用」の達成ハードルがとても高いことになります。
三井住友カードの通常の還元率は次のとおりです.
通常還元率 | 投信購入時 | Vポイントアップ | |
一般 | 0.5% | 0.0%~0.5% | 最大 +19.5% |
ゴールド | 0.5% | 0.0%~1.0% | 最大 +19.5% |
プラチナプリファード | 1.0% | 1.0%~3.0% | 最大 +19.5% |
そのため、通常の買い物だけで10,000ポイントを得るには一般・ゴールドは月額200万円が、プラチナプリファードは月額100万円の利用が必要になります。これだけでみるととても現実的ではありません。
投信積立で得られるVポイントおよび、Vポイントアップを駆使することで10,000ポイントを得る条件は緩和されますが、最大20%の還元はほぼ現実的ではありません。10%~13%位が現実的な所になります。
また、Vポイントアップの対象店舗は限られており、特定のコンビニや飲食店のみとなります。ポイントを稼ぐためにコンビニに通う。はお金の無駄です…
なお、SBI証券より「Tポイント・Vポイントの統合に伴うお手続きのご案内」という案内が出されており、現状のTポイントとVポイントが統合した新しいVポイント (青と黄色のVポイント)の場合は旧Tポイントも投信積立に利用可能になる旨の説明がなされています。

そのため、旧Tポイント加盟店でのポイ活も併用することで毎月10,000ポイントは頑張ればできるかな。という状況になるのだと思います。
とはいえやはりこの為に買い物、外食を増やしましょうというのはナンセンスですので「Vポイントアッププログラム」の「+2.0%」を定期的に実現するのは難しく、多くの人は戦略的に活用した上で「1.0%」と「2.0%」が混ざり合う状態を作るのが現実的になりそうです。
個人的な意見としては改悪第2段。といった所ですね…
Vポイントでの投信買い付けは10,000ポイントまで貯めたら買い付けを実施。その後は貯まるまで買い付けはしない。という形で頑張るか、毎月淡々とポイント積み立てを行って、この1.0%分は捨てるか。という判断をしなければなりません。
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